2022-05-24

祝!35周年~女子箱さんのOSAKA MUSEガイド~

2022年5月、関西屈指の老舗大型ライブハウスOSAKA MUSEが35周年を迎えました。ここでは、ホールの歴史や普段は見られない設備などとともに、5月、6月に開催する記念イベントの見所などを紹介します!

取材・撮影・構成/前川元

OSAKA MUSE基礎知識

あらためてOSAKAMUSEの基礎知識を教えていただこうということで、スタッフである本城さんにお話を聞いてきました。アイドルファンには“女子箱さん”として知られている本城さんですが、ここではOSAKA MUSEのいろいろを小芝居もまじえつつ紹介してもらいます!

OASAKA MUSEスタッフの本城佳寿実さん。対バンイベント女子箱主催の“女子箱さん”としての詳細はこちらの記事をごらんください。

–OSAKA MUSEは今年5月に35周年を迎えたとのことですが、まずはその歴史を教えてください。

本城 ホールができたのは1987年の5月11日です。もともとあったビルにライブホールを作ったのではなくて、ビル自体がこのライブホールのために設計されました。当時の最新鋭の音響、照明設備が導入されてとても話題になってと聞いています。

–聞いています、ということはその頃はまだ本城さんはいなかったんですね。

本城 いないです。そもそも生まれてません。 

–OSAKA MUSEと同時に生まれて存在している妖精みたいなものだと勘違いしてました。ビル自体がライブホールのために設計されたと聞いてからあらためて見ると、3階と4階がぶち抜きで高い天井になってたりホール入口から階段までスムーズに並べる導線になってたり、なるほど最初からそういう作りだったのかと納得です。雨の日でも外で待たなくていいっていうのはうれしいですよね。キャパとしては何人収容可能ですか?

本城さんはOSAKA MUSEと同時に生まれた存在かと思ってました! 

本城 スタンディングで350人までいけます。ステージの高さも80㎝あるのでフロアのどこからでもよく見えるし、音響にも定評があるのでどこに立っていてもしっかりと音楽を楽しんでもらえると思います。照明も6月に新しい機材が導入されるので、今後はライティングにも注目してほしいです。

–もともと照明はきれいでいい感じでしたが、さらに良くなるわけですね。

本城 良くなります。わたしが他のホールで見て「ええやん」と思った機材を、店長にめっちゃアピールしてやっと導入してもらいました(笑)。

–だいぶうれしそう! その他のよいポイントとしてはどんな感じでしょうか。 

本城 あとは…立地がすごくいいです。最寄り駅でいうと大阪メトロ心斎橋駅から3分。

心斎橋筋商店街から東に一本入るだけなので、スムーズに来れればあっという間ですよね。

あっというまにOSAKA MUSE”感を表現する本城さん。 

本城 そうなんです。たまにわかりにくいって怒られるけど。

筋一本通り一本間違えて迷っちゃう人もいるかもしれないですけど、怒られると悲しいですね。それとちょっと気になったんですが、ビル名が「ミューズ389ビル」で、電話番号の末尾も389じゃないですか。389という数字にはなにか意味があるんですか?

本城 確実ではないんですけど、「 ミヤコレコード」というレコード店があって、そこが作ったライブハウスのビルとしてミューズ389ビルを建てたってことなんです。だから389で 「3(み)8(や)9(こ) 」なんだそうです…!

なんだってー! そんな秘密があったんですか!

本城 一説ですけど(笑)。 

それじゃビル名の読みも「ミヤコビル」なんでしょうか。

本城 そうです、「ミューズミヤコビル」です。「ミューズさんはちきゅービル」と説明することもありますけど(笑)。

「ミューズミヤコビル」のほうが言いやすいですけど、知らないとわからないし難しいところですね。それでは、それ以外にもホールの特徴などあればお願いします!

本城 これは特に出演する女性の演者さんにとって安心かなっていう部分なんですけど、うちは女性スタッフが多いです。

–確かに、入り口なんかの対応も女性スタッフの方が多い印象があります。アイドル等の演者から見ても、ホールスタッフに女性が多いのは安心感があるんでしょうね。 

本城 そうだと思います。女性スタッフと、店長の神田をはじめとする男性スタッフとでしっかりと運営しています。

–店長の神田さん! Yes Happy!やカラフルスクリームのPVにも出演している…!

本城 そうですそうです(笑)。

–でも実際、そういう顔がわかってる人たちがいるというのはお客さんにとっても演者にとっても安心だと思います。ソフト面ハード面ともに環境の整った安心のライブホールということですね。

設備をいろいろ見せてもらいました!

ここからは音響や照明の設備を見せてもらいます。まずはフロア後方にあるPAです。

ライブでは、ここでPAスタッフの方が音響の操作を行います。“OSAKA MUSEは音響がいい”という評価は、PAさんの腕前と設備の両方が揃っているからこそなのです。時にはここで真剣な面持ちで音を操るスタッフの方に注目してみるのもいいかもしれません。

なお、写真の本城さんはそれっぽく機材をいじってますが普段はPAとか全然やってないのでポーズだけです!

 

こちらは、4階の調光室です。フロアをしっかり見下ろせる位置にあります。ライブを彩る光はここで生み出されているのです。舞台に夢を当てる人たち。まさに輝けライトマン!ライトマンありがとう!の世界です。新しい機材も導入されたとのことで、ここで生み出される光の演出が今後ますます楽しみです。

なお、写真の本城さんはそれっぽく機材をいじってますが普段は照明とか全然やってないのでポーズだけです!

調光室の壁にはこんな貼り紙がありました。これはなんですか?

本城 つぼみ大革命のメンバーごとのライティング表です。わたしが作って貼りました!

そんな事前の指示もしっかり出してるんですね。本城さんはライブ中この調光室にいることが多いみたいですが、実際はどんなことをしてるんですか? 

本城 ステージの写真を撮ったりしてます。それと、ライブを見ながらお客さんがどの出演者のどの曲でどんな反応してるのかを全部チェックしています。

あらゆることにしっかり気を配り、今後につなげていく仕事ぶり……女子箱本城さんの真髄を見た気がします! 

ちなみに、これは何をしている本城さんでしょうか。

本城 Yes Happy!さやかのトークが長すぎる時に「早く終われ!」って必死で巻きの合図を出している時のわたしです!

そんなことまで! これもある意味本城さんにしかできない仕事ですね。

今後、女子箱ライブで「Yes Happy!」さやかさんのトークが長い時があったら、ぜひ後ろを振り返ってみてください。そこには必死の形相の本城さんがいるかもしれません……。

ゆったりできるバーフロア

OASAKA MUSEはフロアとバーカウンターが離れてるので、ライブ中でもゆっくりできます。カウンターとテーブルもあるのでかなりのんびりできるのではないでしょうか。

フロアの模様を流すモニターも設置されているので、のんびりしててもお目当ての演者を見逃すこともないはず。

ロッカーも完備。フロアで邪魔になりそうな荷物はしっかり入れておきましょう。

ドリンク類はカクテルはじめいろいろ充実してます!

こちらは満面の笑みでいいちこを抱える本城さん。本城さんはいいちこが好きなんですか?

本城 特に好きではないです!

そのわりにイイ顔しすぎ!

本城さんはビールが好きなんですね。なお、OSAKA MUSEは缶ビールだとキリン一番搾りとハイネケン、瓶だとハートランドが置いてるようです。

現在は休止中ですが、コロナ禍に入るまではフードメニューとしてオムライスが提供されており人気メニューのひとつでした。しかも安い。ちなみにイラストのキャラはオリジナルだそうです。

画像提供:OSAKA MUSE

メニュー用に使われていた画像を提供していただきました。オムライスの提供が再開する日を心待ちにしております!

5月、6月には35周年イベント開催!

35周年を迎えたOSAKA MUSEの記念イベントとして、6/24~6.26の3日間OSAKA MUSE 35周年イベント“OUR CANVAS”」が大阪城野外音楽堂で開催されます。その前哨戦として、5月28日(土)に本城さんが“女子箱さん”として主催するアイドルイベント「女子箱」がBIGCATで行われるわけですが、その見どころなどを教えてください!

本城 なんといっても「女子箱」の300回記念イベントです! 大阪のグループはもちろん「jubilee jubilee」、「ひめキュンフルーツ缶」、「Yamakatsu」、「くるーず~CRUISE!」など全国各地からアイドルが集まってくれました。それに、あの「CHOCO☆MILQ」がこの日だけ限定で復活します! こんなの絶対観ないとダメでしょ!

主催者なのかファンなのかわからないテンション!

本城 女子箱#300は夕方からですけど、お昼は同じ会場でカラフルスクリームの新体制お披露目ワンマンもありますから、BIGCATで1日中アイドルを楽しめます! チケットはあと70枚(取材時)で完売なので、迷ってる人はぜひお買い逃しなくお越しください!

やっぱりしっかり主催者だった! さすが! これはもう、5月28日はまるっと1日BIG CATで決まりですね。ちなみにお昼の「カラフルスクリーム 新体制お披露目ワンマンライブ 〜超!新生爆発☆〜」では新曲・新衣装・イリュージョンもあるとのことで、カラスクの新しい旅立ちの時もぜひ目に焼きつけたいところです。そして6/24、6/25、6/26の3日間は大阪城野外音楽堂でOSAKA MUSE 35周年イベント“OUR CANVAS”」が開催されます。さまざまなバンドやアイドルが登場する大きなお祭りですが、6月26日の1部が女子箱編としての開催となるんですね。

本城 そうです! 6月26日は…まず、朝10時スタートで早いです(笑)。早いけどトップバッターが「Yse Happy!」なのでいきなり盛り上げてくれるはず! 現在活躍しているグループと、この日だけ復活の「on and Go!」、「POPUP」、それに旧メンバーが限定復活する「NEO BREAK」という新旧アイドルが登場します。ずっとアイドルを追ってる人も、数年前まで現場に通ってたって人も最近のアイドルが好きな人も、みんなに来てほしいです。とにかく楽しめることは絶対間違いないし、とにかく……とにかく晴れてほしいなぁ(笑)。

青空の下で盛り上がる最高のイベントを楽しみにしています!

35年の間、国内外ジャンル問わず多くのアーティストが出演したOSAKA MUSEのステージ。今後も熱狂と歓喜を生み出す場であり続けてください!

OASAK MUSE 

〒542-0085 大阪市中央区心斎橋筋1丁目5-6 ミューズ389(みやこ)ビル

TEL 06-6245-5389

公式HP http://osaka.muse-live.com/

 

タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です